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あねごへ~最後の手紙~
あねごへ

初めて出会ったのは、あたしが中学生で、あねごは可愛い子供を抱いてたよね。

懐かしいね。りょうすけ、あたしにまとわり付いて離れなかった。

ああ。あたしの弟。そう感じた。

あたしの可愛い弟。そして、あねごを愛し家族のような付き合いが始まったね。

あたしはまだまだ子供で、大人のあねごが眩しかった。

そして、色々教えてくれたよね。

まずは、マニキュア。冷凍庫で冷やして、それから塗って氷水で冷やすとすぐ乾いて、綺麗に仕上がる。

次は、メイク。そして、初めてのオシャレ。

当時、厚底が流行ってたから、りょうすけ抱えて靴屋さんに行ったね。

初めて、厚底はいた時、世界がちょっぴり広く見えた。

お買い上げ~・♪

そして、あたしが今度はりょうすけ抱っこして、あねごがかいもの中。。。

あそこのおやじ、ナニを勘違いしたか、こー言ったんだよ

「奥さん、そんな柔らかい靴はかしちゃダメですよ!お子さんの為にちょっと硬めの靴がいいですよ」

って。。。おいっ!あたしは中学生だし!みたいな。

あねご、後ろでクスクス笑って黙って見てたでしょ?

まっ今となれば笑い話だね。ハハ。。。(゚Д°)

後さ。よく星を見に行ったね。

はずいけど、詩を書くのが好きだった(ほぼ暗めですけど)あたしは。

「星になりたいな」

なんて言っちゃってたよね。

それから、色々な話したよね。過去、今、未来、何でも話してくれて、あたしも少し少し話した。

あたしが、2つ上くらいの親友が居て、その親子関係がぐちゃぐちゃで、悲惨な思いをしてた子の事

覚えてる?お父さんから愛を受けてこなかったその子は、高校出てすぐ東京へ行ってしまった。

でも、ある日その子何故か、地元に一日だけど帰ってきて。。。そして事件が起きたよね。

政治家だったお父さんが、つぎの日帰ってこなくて、皆で探したあげく、水死体で発見されて

あの子、後悔で苦しんで、今にも自殺しそうだった時。あったよね。

あたしは、ナニが心を癒せるか、無い頭で考えて、不器用だったあたしは

「もし、死にたくなったら、あたしは絶対一人では死なせない。あたしも一緒に、傍に居るために一緒に

死ぬよ。寂しくないように孤独にならないように。。。」

決意した時、あねごにそのむねを伝えたよね。

あねごは、少し泣いて、でもわかったとあたしの手を握ったね。

「ごめんね」

そう言ってあたしも、少しだけ泣いた。

その子にそれを伝えた時、その子は号泣して。

「死なない。」

そう言ったんだ。

そのこは、母親と姉と3人で遠くに引っ越しちゃったけどね。

でも、元気みたい。良かったよね。

それからも、あねごとはずっと繋がっていて、嬉しい事に第二子が授かったね。

しょうり、誕生。小さくて儚くて、守らなきゃって抱きしめた。

可愛い2人の弟たちができた。

丁度、その頃、あたしは医者に「子供は諦めてください」と言われたんだよ。

だから、小さなこの命が愛おしくてたまらなかったんだ。

自分の事のように大切で、叶わない夢の叶った夢になった。

あねご。その頃かな、心のバランスが崩れてきたのは。。。

知ってたよ。苦しいの。でも笑うから、悲しそうに笑うから、見舞ってた。

言ってくれるのを待ってた。

そして、話してくれたね。本当の辛い過去を。

あたしは、それがよかったと、そう感じることが出来てきた凍り付いてた心が溶け出したんだと

思った。苦しんで、沢山涙を流したけど。。。癒されていき、強くなっていった。

あねご。あねごはとても人間らしいんだ。

弱くて、泣き虫で、正義感が強く、強がりで、そして、本当に強いとても強い人だったね。

今度は、あたしが壊れてしまったね。。。

記憶を取り戻してしまったから。あたしの過去は、あねごとよく似ていた

ただ、身近過ぎた事だけが違っていた。

始めは、あねごが一生懸命助けようとした。でも、あねごまでもが暗闇に引きずりこんでしまい

壊してしまった。

「ごめんね。」

言いたかった。なのに、弱いあたしはあねごから、友達だった人たちから姿を消してしまった。

でもね。離れていても忘れた事はなかったんだ。

弟とちは元気かな?何歳になったかな?あねごは立てて入れるかな?笑えていますか?

あたしを、忘れてくれましたか?

あたしは、あねごが歩いた道を歩いてみたんだ。朝から晩まで働いて、何度も倒れたけど

それでも、がむしゃらに働いた。

孤独で、いつの間にか、本当の笑顔を忘れてしまったけど、泣き方も忘れてしまったけど。

でも、あねごが歩いた道を歩いた。

そうやって、あなたから離れまいとしていた。

それから、10年月日は流れてしまった。すっかりあたしは変わってしまった。

人間らしさなんて、無く薬物中毒になり、リストカットを毎日繰り返し。踊っていた。

血塗れの部屋で、あたしは1人、幼児帰りして踊るような狂ったロボットになっていた。

あたしは、実家に帰り、闘病生活を送り。ドアの無い部屋で残酷な絵を描き続けていた。

もう、危ないと強制入院し、意識の無い日々を何日も送った。

拘束され、夢の中を行き来していた。

そして、あたしは意識を取り戻した。退院し、そして、ちょうど2年前にあねごと再会した。

二人の弟と共に。。。

10年。それは長く、あたしの弟たちはあたしの身長を軽く超えてたね。

嬉しさと共に、悲しさがあふれ出した。

こんな傷だらけのあたしは見せたくなかった。

でも、「nanayan。」そう呼んでくれた。

あねごは、泣いた。

「また逢えてよかった」

と。あたしは「ただいま」と小さくつぶやいた。

また、始まった。変わったこともあったけど、昔のように笑っていた。

昔の懐かしい気持ちもそこそこに、今がよければそれでいいと。

しょうりとね。買い物行ったの。だっこしていた、この手にすっぽりおさまっていたあの子が

肩並べて歩いた。ご飯食べて、色々話して、そうそう。恋話とかしたんだよ。

内緒になってたけど。。。いいよね。

あたしも大人になったのか、話の内容が同等になっていったね。

大人の2人の女が、あねごはやっぱり姉だけど、友達になった。

ケーキ食べて、お茶して、アロマにこってみたり、あー優柔不断なあねごと買い物に来てって言われて

一緒に行ったね。結婚式の服で色々悩んで、見かねたあたしがチョイスして、しょうりとあたしで、

「これだよ!絶対これ!」

説得して、何時間もかかったけど決めて買い物したね。



なのに。。。そんな幸せな日々は必然的のように壁が立ちはだかった。


「小細胞癌」

あねごは、神さまのいたずらで、重たい病気になってしまった。。。

ねえ。あねご。

家族の次に、あたしに打ち明けてくれたね。

「残念ながら、普通の子宮癌ではないよ。小細胞癌といって、子宮からリンパへ、そして肺に転移し

血液に転移したら、脳に転移して、どちらにせよ、5年生きた生存率は10%にもみたないそうです。

でも、あたしは、その5年にかける!せめて上の子が成人するまでは生きてやる!だから、あたしは

まだ死なないよ。」

メール。何度も何度も繰り返し読んだ。

そして、泣いた。苦しいほど泣いた。いつか来る「死」に恐怖と絶望が、あたしの涙を一日中支配した。

そして、あたしは泣くのをやめた。

あねごが戦うなら、あたしもメソメソしていられない。

だから、あたしは絶対に泣かない。笑顔を絶やさずにいこう。そうきめたんだ。

あねご。本当はね。ショックで話すことが出来なくなった時もあったんだ。

でも入院して薬や治療に耐えているあねごには見せたくなくて、毎日綺麗なものと短い手紙を

送り続けたよね。

返事は、返って来たりこなかったり。

それでもあたしは、あねごの支えになれるように、毎日毎日メールした。

そして、退院する事が決まって、また会う時間ができて嬉しかった

はずだった。。。

なのに、ちょっとメールがなくなったんだ。

「緊急入院しました」

そうメールが届いた。笑って、「大丈夫かもねー」って言っていた矢先。

ぷつりと、何も連絡が来なくなった。あたしは、「死」と言う言葉が浮かんだ。

そして、たった一週間後。旦那さんからのメール。

「もう、ほとんど意識がありません。今日明日が山です。毎日メールくださりありがとう。」

泣いた。「覚悟なんかできねーよ!!」そう泣いた。

そして、あなたは次の日、息を引き取った。。。やっと眠れる。

そう言ううかのように、眠ってしまった。永遠に。

最後まであねごは、気を保とうと痛みに絶えて、モルヒネを拒否したんだって?

5リットルの水をお腹に溜まっていたのに、耐えたんだって?

5年どころか、1年ももたなかったじゃん。

超頑張ったじゃん。

思い出だけ残してさ。泣いちゃったよ。あたし。

苦しかったんでしょ?痛かったんでしょ?

意味わかんないよ。最後のメール。全然言葉になってなかったじゃん。

死に顔なんて見ないって約束したじゃない。

嘘つき。あねご。あねご。あねご。


心配しないで。。。子供達の事。

あたし、支えるから。

出来ることなんでもするからさ。見ててよ。羨ましがってよ。

安心してよ。。。。

大好きだから。ずっと。ずーーっと。


ありがとう


あたしからの最後の手紙。受け取って。


あねご。おやすみなさい


BYnanayan
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